サヤ取りはなぜ初心者におすすめ?
サヤ取り手法は、相関のある(似たような動きをする)2つの通貨や企業の株がニュースなどで突発的に価格差が開いた時に、高い方を売り、安い方を買いで入る手法です。
上記の画像はFXの豪ドルとニュージーランドドルのサヤ取りですが、2通貨の価格が近づいたり広がったりするのが見えますね。この伸び縮みを取るのがサヤ取りです。
この手法は投資銀行などプロの現場では必ず勉強する内容でして、昔からある古典手法ですが何十年も廃れずに残っている時点で優位性があるということに気づかなければいけません。
ボリバンで逆張りやゴールデンクロスでエントリーなどの指標よりも遥かに手法自体の優位性が高いです。
また、売りと買いで持つ両建てで暴落リスクを低減する方法は今後の投資人生で大いに役に立つものですので、初心者こそ学ぶべき手法でもあります。
サヤ取りを初心者におすすめする理由
通常の売り買いですとチャートの分析や企業情報を調べてエントリーをしますが、サヤ取りの場合はそこに「勢い」や「バランス」や「2銘柄の力関係」といった非常に曖昧なニュアンスの判断がはいってきます。
このあたりには注目しない初心者さんは非常に多いのですが、実は市場のバランスや銘柄間の力関係の微妙なニュアンスを読めるか読めないかが、勝てる人と勝てない人を分けている決定的な情報でして、テクニカルチャートをひたすら眺めても市場のお金の流れを読めない人は勝てるようになりません。
しかしこの部分、先程も書きましたが非常に「曖昧」なんで、具体的な勉強方法がなかなか見つかりません。
しかしサヤ取りの場合、例えば豪ドルが上がってニュージランドドルが下がると、その原因を考えるには各国の金利比較や貿易の状況などのデータが必要です。
中国への依存度が高いオーストラリアは中国経済の影響が大きく、ニュージーランドは乳製品の価格の影響が経済に大きいなどいろいろな情報にふれる機会が生まれます。
実はこういう分析こそが、バランスや勢いなどの情報を判断できるようになる唯一の訓練方法であり、このような分析経験があるかないかで、今後の投資技術の差はかなり広がっていきます。
サヤ取りの勉強過程で学ぶ「通貨の強さ」
https://currency-strength.com/
上記は世界の主要通貨の力関係を表しています。通常のFXトレードでしたら参考程度に見るものですが、サヤ取りとなるとかなり重要な指標です。
特に狙っている通貨の強弱がはっきりとしている場合、必ずその国の通貨に材料がでていますのでチェックします。
サヤ取りの場合、その材料を見極めてどちらの国の通貨に影響するかを判断してエントリーを決めます。
また、ユーロドルとドル円が強くなるとユーロ円が最強通貨になるなどの公式も、このように日頃から通貨の力関係に目を光らせていると自動で頭の中で変換されるようになるのですが、単一の通貨ばかりで取引しているとこの発想自体がなかなか生まれませんので、サヤ取りでこの能力を鍛えることは初心者にはとてもプラスに働きます。
暴落しても巻き込まれない「ヘッジ」を学べる
サヤ取りは割高の通貨を売り、割安の通貨を買いでエントリーする両建て手法ですが、サヤ取りを行い始めは「なんのために両建てするんだ?」「分析が確かなら両建てじゃなくて片張りではいったほうが利益がでるじゃないか」という疑問が生まれます。
しかし初心者が片張りで勝てるのは運でしかありません。殆どの場合大きな下落に巻き込まれて退場となります。
しかしサヤ取りの場合はこの両建てのおかげで、暴落が起きても片張りのように大きく損失がでません。買いと売りを両方持っていますからね。殆どの場合「無風」です。
その中で気づくんですね、市場の影響を受けずにトレードする事の重要性を。
基本的に単一通貨をどれだけ分析しても世界経済に関わるニュースが出ればすべてひっくり返りますからね、サヤ取りはこの暴落を無力化できる数少ない方法なんですよ。
サヤ取りを勉強するお手軽な方法
さて、いざサヤ取りを勉強するとなった時に、スマホアプリやデモトレードなどを探しても、サヤ取り向きの無料ツールというものはなかなかでてきません。
またサヤ取りを行う上で重要なのが、いかに同じような動きをしている通貨を見つけて分析するかなのですが、実はFXの通貨で相関を常に保って動いているものは少なく、定期的に相関が崩れてしまいます。
そこでおすすめなのが、株のサヤ取り分析です。
無料で使えるおすすめのサヤ取りソフト
株をおすすめする理由ですが、FXに比べて株は銘柄数が圧倒的に多いので、勉強の機会やチャンスが非常に多いです。
また、価格の透明性がFXに比べて高く、詐欺商品などの監視も厳しいので初心者が騙されるような案件も非常に少ないです。
そこで、てばFXでおすすめするサヤ取りソフトですが、「株ラボさんのBLSシステム」です。
このシステムは無料で使えますが、デモトレードの機能+銘柄分析機能がついているので、サヤ取りを理解するのは非常に有効なツールです。
有料機能を使わなくてもサヤ取りの概念を理解できるので非常におすすめです。
練習なのにお金が増える
株ラボさんのBLSシステムですが、デモトレードをしてみると実際に残高が増えていきます。
これは相関係数や統計の技法あつかっており、ローソク足の始値終値高値安値から作る移動平均線やボリンジャーバンドなどのテクニカルとはまったくの別物で、この統計的な考え方は非常に参考になります。
事実、初心者がお金を増やすことができる手法は昔も今も、トレンド追従、ミーンリバージョン(大きく動いた値はいずれ戻る)、そしてサヤ取りの3つだけと言われています。
古典的手法なのですがこのサヤ取りを理解せずに相場の世界は勝ち抜けないくらいに重要な知識なんですよ。
株の初心者こそ株のサヤ取りから学ぶべき まとめ
