
DD取引業者の誤解
DD取引業者は、顧客の利益が自社の損という、利益相反でありwin-winの関係にはなれない故に最近では「DD業者は悪」という風潮が強くなってまいりました。
てばFXの記事でも、たしかにDDとNDDを比べてしまうと、どうしてもDDの悪いところが目立ってしまうのでそこは申し訳ないのですが、実際に呑むという行為のおかげでNDDでは注文が通らないくらいの流動性の時でも注文が通ったり、極狭スプレッドのDD取引は、人によってはありがたいという方も多くいらっしゃると思います。
ではなぜここまでDDが叩かれているのかと言いますと現在、特に海外のDD取引業者で問題になっているのが「呑む行為」ではなくて「出金が出来ない」というトラブルでして、それを誇張してDD=悪というイメージが強くなってしまってますね。
小額でガッポリ儲けられて出金させられたらDD業者は大損失です。顧客とは利益相反ですからね。
出金を先延ばしにしたりして少しでも顧客に損してもらわなければいけないので色々と難癖をつけて出金を妨害します。
まあそれを防ぐためには信頼できるFX業者を選んでもらうしか無いのですが、その際にNDDのフリをしてDDというFX業者さんがいらっしゃいます。これに関してはさすがによろしくないので、今日はNDDのお面を被ったDD業者の見分け方をご紹介します。
ちなみに、出金拒否に関して現地の金融当局に訴えればいいなんて方もいらっしゃいますが、出金拒否が許されるFX業者が登録している国はベリーズやケイマン諸島などの国々で、規制や監視がゆるゆるの国でございますので、動いてくれる可能性はほぼないです。
また、実際に裁判をおこすとなったところで、あちらの会社が登録してある国でやらなければいけませんし、そもそもそういう会社は日本人にはサービスを提供しておりませんと規約に書いていることでしょう。これは裁判で圧倒的に不利です。
見分け方その① ハイレバレッジ
ハイレバレッジはFX業者が呑む事によってできるシステムです。なぜならFX業者のカバー先の銀行はドル円やユロドルですらレバレッジ最大100倍までしかカバーしてくれません。トルコやランドなんか5倍前後くらいでしょうか。
それ以上のレバレッジとなるとFX業者が自ら呑むことによってでしかカバーできません。ではFX業者は自らの身銭を切って、顧客のハイレバレッジを請け負って注文をインターバンク市場に流すのでしょうか?そんなわけありませんね。リスクが大きすぎます。
というわけでカバー先の銀行が引き受けてくれるレバレッジ100倍より上のレバレッジを提供している業者は、インターバンク市場に注文を流していないということなんでDD業者確定なんですよね。
逆に、預ける証拠金によってレバレッジが変動する業者は本物NDDの可能性大ですね。証拠金が大きくなったらレバレッジは下げる。証拠金が少ないならハイレバOKみたいなところです。
※ちなみにてばFXではインターバンク市場という言葉を使っておりますが、正確にはインターバンクレートを参照でございます。こちらだと伝わりにくいのでインターバンク市場を使わせてもらってます。
見分け方その② ゼロカットシステムがある
ゼロカットシステムは日本のFX業者は法律で禁止されているために採用することが出来ません。
大きな変動の時に顧客の損失を会社が補填できずに倒産が連鎖してしまい危険ですし、損失補填を目的に顧客を集めるのもよろしくないということですからね。
そんなわけで「元本保証」なんていうのも禁止されています。
そして海外業者ですが、こちらは登録してある国がOKを出していればゼロカットシステムを採用できます。しかしなぜ業者はリスクを犯してまでゼロカットシステムを採用して顧客を守ろうとするのでしょうか?
まずひとつは「そもそも注文をインターバンク市場へ流していない」
そしてもう一つは「ハイレバレッジ」にあります。
ちなみに、FXDDという海外業者がありまして、2015年スイスフランショックの時にゼロカットシステムを無いことにして顧客に追証を追わせた会社もありますので完全には信用しちゃ駄目ですね。
③金融規制が緩い国のライセンスで営業している
まず海外有名FX業者が主にライセンスをとっている国をあげますね
セーシェル、ベリーズ、ケイマン、ニュージーランド、ロシア、モーリシャス、バミューダ、パナマ、コスタリカ、バヌアツ、マーシャル、モルジブetc…
アフィリエイトバリバリのFX業者のHPなんか見てもらうと、大抵この辺りの金融ライセンスを取っているかと思います。
逆にアメリカやEU、日本なんかは取るのに時間とお金がかかりますし顧客保護のための厳しい規制もたくさんあります。もちろんその分信用はありますけどね。
偽NDD取引業者の簡単な見分けかた
