てばお
よしっ!このゴールデンクロスに乗って買い買い買いですっ!
てばお
あっあっ!なんでここで下がるのっ!?クロスしたのにっ!
移動平均線ゴールデンクロスって使えないの?
てばお
ゴールデンクロスは買いだって色んな本に書いてありましたもん・・・
てばこ
まあ否定はしないわよ。実際上がる過程でゴールデンクロスは勝手に起きるわけだし。でも私は使わないわねぇ、反応遅すぎて
てばお
ええーー!じゃあじゃあ、設定を変えて反応を早くすれば・・・
てばこ
たしかに反応は早くなるけどそれだと今度はダマシが増えるわねぇ
てばお
それじゃあいったい移動平均線は何のために存在するのでしょうか・・・
てばこ
移動平均線はゴールデンクロスのためだけに存在してるわけじゃないのよね。ちょっと説明するからメモっておきなさいよ~
移動平均線とは?
てばこ
まずはざっくり計算式よ~!移動平均線は基本だから、これくらいは知っておかないとだめね!でも大して難しくないから大丈夫!
とりあえず5日移動平均線を書きたい場合は・・・
てばこ
これで移動平均値がでるわね!あとはこの値をチャートに点々付けていって、点を繋げて線にしたものが移動平均線なのよ。簡単でしょ?
てばお
はい。なんとなくは分かりましたがこれで具体的になにがわかるのでしょうか?
移動平均線で相場参加者の心理がわかる
てばこ
まず、移動平均線ってのは5日間設定だとしたら過去5日間の相場の参加者が購入した平均の価格をだしたものってのはもうわかるわよね?
てばこ
じゃあ次のチャート、日足で移動平均線は25設定なんだけど、ポジションを買っている(ロングしている)人の目線だった場合で、書いてある意味はわかるかしら?
てばお
あっ、はいはい。移動平均線はみんなが購入した平均値なので、ローソク足が移動平均線の下で推移している赤色ゾーンは、みんなの平均値よりも価格が低いわけだからみんな損してますね!逆に青いゾーンはローソク足が移動平均線の上で推移しているので、みんなの購入した平均値よりも値段が上なのでみんな儲かってるってことですね!
てばこ
そういうことね!じゃあ次の画像はどうかしら?これは1時間足のチャートで、移動平均線は25,50,100設定にしたわよ!
てばお
ええと、1時間足ってことは、これだと水色の線は25時間以内に購入した人の平均価格、緑は50時間以内、ピンクは100時間以内に購入した人の平均価格で、赤色ゾーンはたまに水色(25時間以内)で購入した人はプラスになってますけど、緑とピンクの人はほぼ損しっぱなしですね!
てばお
そして青いゾーンですが、これはローソク足が3本すべての移動平均線より上にあるので、25時間~100時間以内に購入した人はみんな儲かってますね!
てばこ
そうね!よくできました!まずローソク足が移動平均線の上にあるか下にあるかでみんながどういう状態なのかってことは知っておかなきゃいけないわね!
移動平均線でトレンドを見る
てばこ
それじゃあ、青いゾーンと赤いゾーンの移動平均線の傾きの意味を教えてくれるかしら?
てばお
傾きの意味ですか?ええと、一応本で読んだのは移動平均線の方向はトレンドを表してるって書いてありましたので、つまり・・
てばお
青いゾーンは線が横向きなので、トレンドがない状態ですね。そして赤いゾーンは線の傾きが急に上を向いているので、ものすごく上に勢いがあるってことです!
てばこ
まあだいたいそういう認識であってるわね!移動平均線の方向はトレンドを表している。特に傾きが急なほど勢いがあるってこと。これは後で使うから覚えておいてちょうだいね!
移動平均線は抵抗帯になる
てばこ
これは実際に見たほうが早いわね。次のチャートは5分足に移動平均線の100設定だけを表示したものなんだけど・・・
てばお
あっ!本当ですね!移動平均線とローソク足がぶつかる青い矢印のところで一度止まったり反発したりしてます!
①番の位置では移動平均線をローソク足が下から上に抜けています。これをロングしている人の心理状態にあてはめますと、ロングしていた人は今までずっと損している状態で相場を見ていました。
しかし移動平均線(みんなの購入価格の平均値)の価格にぶつかるということは、大多数の人のポジションの損が±0か少しプラスになる。つまり今までひたすら耐えていた含み損が無くなる場所に戻ってきたということです。
てばこ
・・ということは、何人かは精神的に楽になりたいからこのポイントで逃げるわね~!だから持っていたロングを売る。ロングの反対売買はショートするってことよね、だから①のポイントではローソクが陰線をつけてるのよ
②番の位置では売っている(ショート)の人達の目線で考えます。②番のポイントよりも少し前にショートポジションを持っている人達は、移動平均線よりも上にローソク足があったのでほとんどの人が含み損を抱えていました。長い間含み損に耐えるのはつらかったので、せめて±0か少しプラスになるくらいで逃げれる移動平均線あたりで逃げておこうという人がチラホラでてきます。ショートの反対売買はロングですので、②番の位置で陽線のローソクがでてくるわけです
てばこ
さらに付け足すと、ショートの人たちが反対売買に走るのを見越して、ここでズバッと大きなお金をいれるロング達が乗ってきたのよね
てばこ
移動平均線近くで反対売買してロングしたショートに、さらに新しいロングがはいってきたことで上にはね上がったわけよ、そしてショート達のロスカットを巻き込みながらのびたってところね
移動平均線の傾きのある時と無い時では抵抗の強さが違う
てばこ
で、ここで少し前で話した移動平均線の傾きが関係してくるんだけど、実は傾きが強いときのほうが抵抗帯として強く働くのよ
てばこ
移動平均線が横向きの平和な時はローソク足はどうなってるかしら?
てばお
なんか移動平均線を簡単に抜けちゃってますね。からまっちゃってます
移動平均線が横を向いている時は相場に勢いがありません。つまり価格の変化がゆっくりです。多少の損がでても人はそんなにあせらずポジションを眺めたまま放置する人が多いです。どうせ戻るだろうと。
しかし移動平均線が急な時は相場に勢いがあり、価格の変化が激しいです。上の図で緊急時にショートをしていた人たちの目線から見ると、損がどんどん膨らみ、人は焦ってチャートに釘付けになります。そんな時どうでしょう。ものすごい勢いで増えたマイナスが、奇跡的にものすごい勢いで少なく±0近くになったとしたら・・・
てばこ
ふふふっ!傾きが急な時のほうが移動平均線が効きやすいってことはそうことね!
てばお
はぁぁ~~!なんか移動平均線っていろんな見方ができるんですねぇ・・・
【移動平均線】ゴールデンクロスとかいいから・・・ まとめ
てばこ
まあこれがちょっと突っ込んだ移動平均線の考え方かしらね
てばお
今回の説明でなんとなくゴールデンクロスが上がるってのもちょっとわかります
てばこ
まあ今回はわかりやすくするためにロング、ショートどちらかに目線を固定しての説明だから多少端折ってるけど、多分大事なところは伝わってると思うわ
てばお
移動平均線ってゴールデングロス以外でも色々使う方法があるんですねぇ・・
てばこ
そうね、私は主に抵抗帯として使うわね。複数の時間軸の心理を測る時に使うわね
てばお
ちなみに移動平均線の数値は何日に設定すればよいのですか?
てばこ
ああ、それはがっかりする答えだと思うけど「自分の好きな数値」でいいのよ
てばお
ええ~!姉さんそんなこと言わずに教えてくださいよ~!
てばこ
いや、本当にそれでいいのよ。その時その時で効いてる移動平均線なんてコロコロ変わるから
てばお
ええっ!つまりその時効いてる移動平均線を選んで使うってことですか?
てばこ
そのとおりね、相場の参加者は入れ代わり立ち代わりだし、しかも全員が同じパラメーターをみてるわけじゃないのよ。だから普段から3本くらい表示しておいて、その時効いているのがあれば使ってみればいいのよ~
てばお
ひー!ちょっと不安ですが、好きな数値探してみます~!
要点まとめ
コロコロ数値をいじらず固定して長く使っていれば、そのうち自分なりの使い方が見えてきますよ!そこで初めて移動平均線を使えるようになるのです
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