FXあれこれ

②FXは皆が思っている100倍難しい

FXは難しい
とり子
とり子
ココココ・・・コケーッ!
とり子
とり子
コケーー!コケー!
てばこ
てばこ
なによとり子、朝から騒がしいわね
とり子
とり子
コケコケ・・・
てばお
てばお
ヨロヨロ・・
てばこ
てばこ
あら!てばおじゃないのっ!なによそのボロボロの格好はっ!
てばお
てばお
うう・・姉さん・・すみません。。旅の資金を増やそうと暇な時間にFXやってみたらこのざまなんです・・・
てばこ
てばこ
あんたねぇ・・素人が片手間で勝てるわけないじゃないの!ホームラン級の馬鹿だわっ!
てばお
てばお
うう・・すみません・・
とり子
とり子
ココココ・・・・・

 

FXは9割が負けてしまう死のゲーム

日本人は世界的に見て貯蓄が大好きな国民性。お家に眠ってるタンス預金は正確に把握できませんが、30兆円とも50兆円とも言われています。

そんな大金を眠らせておくのは大変惜しいということで、証券会社はせっせと投資のすばらしさを説いて眠っているお金を掘り起こし、国は税金が最長5年間ゼロになるNISA(ニーサ:少額投資非課税制度)などの特例を認めてバックアップ。

雑誌なんかでも芸能人を起用して投資はお手軽に始められるイメージをバンバン作り上げる・・・

そこでみなさん安易に儲かりそうな株やFXに手を出してしまうんですよね。しかしここが大きな間違いでございます。安易に手を出した時点で実は情報に踊らされているんですよね。

 

巷に溢れている株やFXの情報は、カモの新規参入を促すための罠

株やFXの宣伝広告なんですが、実はあれ、定期的に金融系の会社が一斉にブームを作って、金融市場に未熟な投資家のお金をせっせと呼び込んでいるんです。

FXの参加者を「トレードを行う投資家」と定義と決めてお話しますと、FXはゼロサムゲームと言って、売る人がいないと買うことができません。つまり一方で勝つ人がいる代わりにもう一方では必ず損失を出している人がいます。プラスマイナスゼロなんですね。

そして9割の参加者が負けると言われているのですが、それもそのはず。取引画面の向こうは百戦錬磨のプロ達がいるんです。

ボクシングだと未経験者はいきなりプロボクサー相手に試合を申し込もうなんて考えないのに、なぜかFXや株だと軽く練習しただけてリングにあがっちゃうんです。そんなの勝てるわけないじゃないですか。

FXの世界は厳密に言ってしまえば自分以外全員が敵。プロ対プロの試合に素人がまともに突っ込んでいったら間違いなくやられてしまいます。

しかし投資の何がタチが悪いかというと、たまに運良く勝てたりしちゃうんですよね。こういう話が尽きないから初心者が自分もいけると思って大金を突っ込んでしまうんです。

しかし投資で大切なことは「勝ち続けなければいけない」ことなんです。

結局FXは上がるか下がるかの2択なんで50%の確率で勝てます。取引回数が少ないうちはムラがありますが、たくさんトレードすればするほど勝率は50%に近づいていくんです・・・・・・あれ?

 

ではなぜ9割の投資家が負けているのでしょうか?

 

人の思考はもともと負けるようにできている

てばこ
てばこ
ちょっと2つ質問するわよ!どっちがいいか選んで見なさい!
てばお
てばお
はい・・
てばこ
てばこ
選択肢Aは9万円をタダであげるわ!そして選択肢Bは私にじゃんけんで勝てば20万あげるわ。その代わり負けたら無しよ。
てばお
てばお
えーと、それなら確実なAをいただきます!
てばこ
てばこ
じゃあ次よっ!選択肢Aはあんたの財布から9万円没収。そして選択肢Bは私とじゃんけんして負けたら20万没収だけど、勝てば1円も没収しないわっ!さあどっちをとる?
てばお
てばお
ええと、これだと私ならBですっ!
てばこ
てばこ
さすがホームラン級の馬鹿ね
とり子
とり子
ココココ・・・・・

上のてばこさんの質問は、行動経済学の分野で実際に行われた実験なんですが、最初の質問では選択肢Aを選ぶ人が多く、2番目の質問では選択肢Bを選ぶ人が多かったそうです。

最初の質問では確実に利益があるAを多くの人は選びます。しかし実際に期待値を計算してみるとAは100%で9万円を貰えるので期待値は9万円に対して、Bは20万円が50%の確率でもらえるので期待値は10万円。つまりBのほうが期待値は高いのにほとんどの人がAを選んでしまいます。これは、人は利益を得られないかもしれないというリスクを回避したがるからなんです

次に2番めの質問ですが、選択肢Aは100%の確率で9万円の損失をだすので、期待値が-9万円。選択肢Bが50%の確率で-20万円なので期待値は-10万円ですね。つまり選択肢Aのほうが期待値は高いです。しかし人はBを選んでしまう人が多いんです。これは絶対に損を出すというAに比べて、少しでも損失回避の可能性のあるBを選んでしまう人の本能なんです。

つまり人間は、利益を得られる場面では少しでも利益を失うリスクを回避したがり、損を出しそうな場面では損失を絶対に回避したがる本能が強いんです。この考え方はプロスペクト理論という名前で詳しく解説されています。

 

プロスペクト理論がなんでFXと関係あるの?

それはですね、このプロスペクト理論を理解していないと、投資の判断を期待値で考えることができないからです。

プロスペクト理論をFXの相場に当てはめてみますと、利益を得られる場面で利益が無くなるリスクを回避するということは「利益が少しでもでたらすぐに利益確定してしまって利益を伸ばせないということ」です。

そして損を出しそうな場面で損失を回避したがるということは、「損が多少出ても元の値段に戻って無傷で逃げれるまでポジションを持って耐えてしまうことを意味します。

つまり「損大利小」で取引してしまうということなんです。

このプロスペクト理論に支配されている本能や感覚で投資をやってしまうと手元の資金は減る一方です。だってコツコツと利益を出して、ドカンと損をだすってことですからね。これではFXの世界では生き残れません。

いかにこのプロスペクト理論に逆らい「損小利大」にもっていくルールを作るかがFXで勝つためのポイントの1つなのですが、一般のカモ投資家は残念ながらプロスペクト理論の存在を知らぬまま相場に散ってゆきます。

 

FXで勝てるようになるためには?

相場で勝つためにはプロスペクト理論を理解し、損小利大をベースに少しでも勝率の高いエントリーの形を探し、ひたすらそのエントリールールを守り、勝っても負けてもその取引の検証を続けることです。

そして色々な人のトレードや本やYouTubeを見て少しずつ相場のことを理解して自分の中に落とし込んでいくことです。

落とし込むということは頭で理解することとは違います。チャートを見たら条件反射で反応できるくらいに自分に落とし込むレベルです。

トレーダーというのは研究職です。実際に過去のチャートを検証して、再現性のあるものをひたすら探して少しでも勝率の高い方にベットし続ける地味な仕事です。ここを理解せずに片手間でFXでひと稼ぎというのはお金をドブに捨てるようなものですよ。

 

FXは皆が思っているよりも遥かに難しい まとめ

てばこ
てばこ
FXは長い旅よ、3ヶ月や半年やったくらいで大儲けなんてほぼ無いわ!
てばお
てばお
でも・・でも、ツイッターなんかを見てるとインフルエンサー達がたくさん儲けてて、その信者たちもみんな勝ってますよね?1ヶ月で勝てるようになったって人もいるって・・・
てばこ
てばこ
えっ?あんたインフルエンサーが勝ってるって本気で思ってるの?
てばお
てばお
えっ?えっ?違うんですか?
てばこ
てばこ
相場の世界でもどこでもそうなんだけど、みんなが支持してるから「正しい」って訳じゃないのよねぇ。ちょっと次の記事で話そうかしらね!
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